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学科 | 社会学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 鯵坂 学 |
タイトル | フィリピン・マニラにおける都市貧困層の研究 ―ケソン市郊外のスラムと再定住地区を事例として― |
内容 | フィリピンの首都マニラでは、実に400万人を超えると言われる貧困層が暮らしている。その多くは1日1ドル以下での生活を余儀なくされ、密集するスラムに身を寄せている。これらのスラム居住者は、一体どこからやって来たのであろうか。あるいは、どのようにして生計を立てているのであろうか。本研究では、以上の問題意識から出発し、都市貧困層を生み出す背景と生活の実態とを、筆者らの関わるケソン市郊外の2地区をもとに考察した。明らかになったのは、以下の諸点である。調査回答者の65.0%は、マニラ首都圏外の地方出身者であった。その多くは10~20代の時に職を求めて移り住んだ若年労働者層である。しかし、マニラにおいては、国内産業の偏狭性から正規の職を得るのは難しく、多くが「インフォーマル・セクター」と呼ばれる都市雑業に従事している。そして、就業機会において重要な役割を果たしているのが、同郷者・親族間のネットワークであった。これらはより大きなつながりには発展しにくいものの、貧困層のセーフティネットとして機能している。データは現地住民へのライフヒストリーの聞き取り、および2008年8月に実施した質問票調査の結果を用いた。 |
講評 | 08年度の卒論は、かなり充実したものと未熟なものとの差が目立ったことが特徴です。その違いが生じた原因は、夏休みまでに、文献研究では先行研究の基本文献をしっかり読みこみ、次の課題が確認できていたかどうか、また調査研究では調査の課題や調査対象者やインフォーマントとのを関係(ラポール)を作れていたかどうかに、あったと思います。 |
キーワード1 | スラム |
キーワード2 | 貧困 |
キーワード3 | 過剰都市化 |
キーワード4 | コミュニティ |
キーワード5 | インフォーマル・セクター |
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