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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 三山 雅子 |
タイトル | ホームレス問題について |
内容 | ホームレスとは貧困の一種であり、社会問題の一種である。多くの人が他人事だと思っているこの問題であるが、決してそうではない。何かが起こって自分がホームレスならないとも限らない。現在、日本中に存在しているホームレスの人数は、毎年少しずつ減少している。しかし、まだ多くの人が帰る家もなく野外で生活している。ホームレスは家がないだけでなく市民権もない。再就職も難しいし、わずかな収入により生活している人ばかりである。そんな厳しい環境の中にいるホームレスに対して、行政の活動は機能しているのだろうか。生活保護制度は十分に機能しているとは言い難いが、各自治体は様々な活動に取り組んでいる。民間でもホームレスに対して多くの支援を行っている。しかし、私たちはホームレスに対してあまりに無関心だ。私たちが抱いているホームレスへの差別・偏見の目は思う以上にホームレスの人々を追い込んでいる。国や行政、民間支援団体だけでなく私たちも、社会に所属する一員としてホームレスのことを社会問題として考えていくべきである。 |
講評 | 社会科学的テーマならばOKということで、私のゼミでは卒論のテーマは4回生が自由に決めている。もちろんすんなりとテーマが決まることはあまりなく、二転三転してテーマが決まる。そこが、これまでの与えられたテーマで書くレポートと卒論の違いであろう。今年ゼミ生が卒論に選んだテーマは、日本農業の自立、ワーキングプア、ワーク・ライフ・バランス、日本の外国人労働者問題、医療崩壊、新規大卒者の就職、中国の農民工問題、格差社会等である。今の日本が、世界が見事に反映している。人生のスタート台にたった人たちの目にはこんな風に見える社会を、私たち大人は作り上げてきたのだ。私の卒論テーマはパートタイマー労働問題であったが、このテーマ群をみて思わず私は、今自分が22歳であったならば、何をテーマに卒論を書くのであろうかと思った。このように今という時代をつかまえる若い人たちのアンテナは確かであると思う。 今はインターネットの時代である。たいていのことはネットであら調べができる時代である。図書館での文献検索であっても、かつてなら1週間はかかることが1~2日でできる時代である。さすがにレポートを山のように書いてきた産関の学生である、データにはあたっている。しかし、そこから先は、毎年のことではあるが千差万別であった。データの原典にあたり、原典のデータを自分で加工している学生もいれば、重引きしたデータで間に合わせている学生もいる人間は間違う存在であり、他人が作ったデータである既存データは間違っている場合もあるのである。既存データを使用することの怖さを知っていてほしいと思う。 そして、先に触れたように今はインターネット時代である。だからこそ単にデータが扱われているだけではダメで、データを読み込んで自分なりにどう解釈したのか、つまりはデータとどう格闘したのか、データについての思索こそが問われると思う。この点についても、やはりよく考えた者とそうでなかった者との差は大きかった。これからあなた達が出ていくところは実社会であって学校ではない。失敗は即ダメージにつながりかねない場所だ。より深く考えることこそが武器であることを知っていてほしい。 |
キーワード1 | ホームレス |
キーワード2 | ネットカフェ難民 |
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