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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 三山 雅子 |
タイトル | 個人、労働、組織におけるクリエイティビティとは何か |
内容 | リチャード・フロリダは、著書の「クリエイティブ資本論」の中で「クリエイティビティは究極の経済資源である」と述べている。P.F.ドラッカーは著書の「創造する経営者」の中で「物やサービスは、企業がもつ知識と、顧客がもつ購買力との交換の媒体であるにすぎない」と述べ、企業において知識の重要性を認識している。それらの著書の中で重要なものとして語られている「クリエイティブ」、「知識」、「知識創造」とは一体何であるか。そして、それは個人や組織にどのような方向に導くのか。 クリエイティビティという言葉の意味を理解するために、個人を対象とする場合、労使関係を対象とする場合、組織を対象とする場合について考察する。第一章では個人におけるクリエイティビティについて考える。第二章、第三章では、日本的経営を取り上げ、第二章では労使関係論を鈴木良始氏の著書「日本的生産システムと企業社会」を参考に考える。第三章は、野中郁次郎氏によって理論化された組織的知識創造(SECIモデル)を参考に考察する。 |
講評 | 社会科学的テーマならばOKということで、私のゼミでは卒論のテーマは4回生が自由に決めている。もちろんすんなりとテーマが決まることはあまりなく、二転三転してテーマが決まる。そこが、これまでの与えられたテーマで書くレポートと卒論の違いであろう。今年ゼミ生が卒論に選んだテーマは、日本農業の自立、ワーキングプア、ワーク・ライフ・バランス、日本の外国人労働者問題、医療崩壊、新規大卒者の就職、中国の農民工問題、格差社会等である。今の日本が、世界が見事に反映している。人生のスタート台にたった人たちの目にはこんな風に見える社会を、私たち大人は作り上げてきたのだ。私の卒論テーマはパートタイマー労働問題であったが、このテーマ群をみて思わず私は、今自分が22歳であったならば、何をテーマに卒論を書くのであろうかと思った。このように今という時代をつかまえる若い人たちのアンテナは確かであると思う。 今はインターネットの時代である。たいていのことはネットであら調べができる時代である。図書館での文献検索であっても、かつてなら1週間はかかることが1~2日でできる時代である。さすがにレポートを山のように書いてきた産関の学生である、データにはあたっている。しかし、そこから先は、毎年のことではあるが千差万別であった。データの原典にあたり、原典のデータを自分で加工している学生もいれば、重引きしたデータで間に合わせている学生もいる人間は間違う存在であり、他人が作ったデータである既存データは間違っている場合もあるのである。既存データを使用することの怖さを知っていてほしいと思う。 そして、先に触れたように今はインターネット時代である。だからこそ単にデータが扱われているだけではダメで、データを読み込んで自分なりにどう解釈したのか、つまりはデータとどう格闘したのか、データについての思索こそが問われると思う。この点についても、やはりよく考えた者とそうでなかった者との差は大きかった。これからあなた達が出ていくところは実社会であって学校ではない。失敗は即ダメージにつながりかねない場所だ。より深く考えることこそが武器であることを知っていてほしい。 |
キーワード1 | クリエイティビティ |
キーワード2 | 知識創造 |
キーワード3 | 組織的知識創造 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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