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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 三山 雅子 |
タイトル | 日本の新規大卒者の就職について |
内容 | 日本の新規大卒者の就職活動は時代と共に変化している。そして、現在の就職活動には様々な問題が生じている。本稿では、学生が感じている問題として、採用基準や面接の評価が不透明であること、就職活動の早期化・長期化、キャリア教育の不足をとりあげる。そして、アメリカ・ドイツ・韓国・中国の4カ国の就職活動やキャリア教育と日本を比較することにより、日本の就職活動の改善策を探った。すると、日本の就職活動と時期や方法が違うこと、職業教育が重要性であることが分かった。このことから、面接のフィードバックの実施、実務に近いインターンシップの実施、学校教育に職業訓練を組み込む、「3年生終わりの春休み」「4年生の夏休み」「4年生終わりの春休み」の3回の就職活動シーズンを作る、などを行うことで上記にあげた問題を改善することができると考えた。 |
講評 | 社会科学的テーマならばOKということで、私のゼミでは卒論のテーマは4回生が自由に決めている。もちろんすんなりとテーマが決まることはあまりなく、二転三転してテーマが決まる。そこが、これまでの与えられたテーマで書くレポートと卒論の違いであろう。今年ゼミ生が卒論に選んだテーマは、日本農業の自立、ワーキングプア、ワーク・ライフ・バランス、日本の外国人労働者問題、医療崩壊、新規大卒者の就職、中国の農民工問題、格差社会等である。今の日本が、世界が見事に反映している。人生のスタート台にたった人たちの目にはこんな風に見える社会を、私たち大人は作り上げてきたのだ。私の卒論テーマはパートタイマー労働問題であったが、このテーマ群をみて思わず私は、今自分が22歳であったならば、何をテーマに卒論を書くのであろうかと思った。このように今という時代をつかまえる若い人たちのアンテナは確かであると思う。 今はインターネットの時代である。たいていのことはネットであら調べができる時代である。図書館での文献検索であっても、かつてなら1週間はかかることが1~2日でできる時代である。さすがにレポートを山のように書いてきた産関の学生である、データにはあたっている。しかし、そこから先は、毎年のことではあるが千差万別であった。データの原典にあたり、原典のデータを自分で加工している学生もいれば、重引きしたデータで間に合わせている学生もいる人間は間違う存在であり、他人が作ったデータである既存データは間違っている場合もあるのである。既存データを使用することの怖さを知っていてほしいと思う。 そして、先に触れたように今はインターネット時代である。だからこそ単にデータが扱われているだけではダメで、データを読み込んで自分なりにどう解釈したのか、つまりはデータとどう格闘したのか、データについての思索こそが問われると思う。この点についても、やはりよく考えた者とそうでなかった者との差は大きかった。これからあなた達が出ていくところは実社会であって学校ではない。失敗は即ダメージにつながりかねない場所だ。より深く考えることこそが武器であることを知っていてほしい。 |
キーワード1 | 大卒就職 |
キーワード2 | 一括採用 |
キーワード3 | インターンシップ |
キーワード4 | キャリア教育 |
キーワード5 | |
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