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学科 社会学科
年度 2008
ゼミ名 鯵坂 学
タイトル 熟年期の夫婦のあり方 ~妻の視点から見る夫婦関係~
内容 「わしも族」「濡れ落ち葉」。これは、定年退職後にすることもなく、妻につきまとい、鬱陶しがられる夫のことを表すことばである。定年退職をするまでは、家庭のことは妻に任せ、自分は家計を支えることで家族の中での地位と役割を保っていた夫がいる。その一方で、妻は家事や育児など主婦や母親としての役割をこなしながら、パートに出たり、地域活動に参加したりして、家庭の外にも地位と役割を見出していた。定年退職を機に、夫は自分のアイデンティティの中核を占めていた収入や職業上の肩書きを失うことになる。また、そのような夫には、日常生活に必要な家事のスキルや人的ネットワークが不足している場合が多い。そのため、人的ネットワークを持つ妻からすれば、退職した夫がどこにでもついてくることはストレスとなり、そうした夫を「わしも族」「濡れ落ち葉」といったことばで表現するのである。
そこで、定年を迎える熟年期の妻たちは夫に対してどのような役割を期待しているのか。また、夫婦二人きりでの行動の頻度や夫婦関係、そして生活満足度に定年退職がどのような影響を与えるのかを、アンケート調査を実施して分析をした。
講評 08年度の卒論は、かなり充実したものと未熟なものとの差が目立ったことが特徴です。その違いが生じた原因は、夏休みまでに、文献研究では先行研究の基本文献をしっかり読みこみ、次の課題が確認できていたかどうか、また調査研究では調査の課題や調査対象者やインフォーマントとのを関係(ラポール)を作れていたかどうかに、あったと思います。
キーワード1 熟年期
キーワード2 夫婦
キーワード3 伴侶性
キーワード4  
キーワード5  
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