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学科 | メディア学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 青木 貞茂 |
タイトル | 無印良品のブランドコンセプト及び広告コミュニケーションに見る、成功の理由 |
内容 | 本論文では、無印良品のブランド価値を明らかにするための考察を行い、そのブランド価値がどのように広告コミュニケーションに反映されているかを検討している。無印良品は作家の辻井喬こと堤清二氏、グラフィックデザイナーの田中一光氏といった芸術分野に対して高い見識を持つ人間によって作られ、当時のブランドブームに対するアンチテーゼとして取り組んだブランドであった。この無印良品が成功した理由として、良質の商品を手頃な値段で提供し、デザイナーと手を組んだ徹底したモノ作りをすることで他ブランドと差異化を図ったからではないか、また青山に独立店を出すことで、生活に関わる統合的なデザインの提供をわかりやすく消費者に伝えることができたからではないかと考え、客観的なデータから確認した。これをもとに、流通業界における他社のプライベートブランドと比較して、無印良品のブランド価値は受容、つまりEMPTINESSであり、それを広告に描いているとの結論に達した。 |
講評 | 青木ゼミの卒論で扱うテーマは、主に広告論の観点からブランド広告、環境キャンペーン、音楽アーティストや小説のブランディング、ドラマの広告・PR効果、都市や大学のブランドコミュニケーション、企業の広告戦略など幅広い領域が扱われます。これらのテーマに関して、あくまで生活者視点に立った受け手の深層心理=インサイトをベースに具体的なケース分析、歴史分析、理論的な分析などを行なっています。これらは、基礎としてゼミ生がゼミにおいて様々な広告を分析するケーススタディを学んだ上で、実際の広告主にビジネスレベルでの広告キャンペーンを企画・立案、他大学の広告ゼミをライバルに競合プレゼンテーションした経験を背景にして書かれています。そのような意味で理論やデータを現実にしっかりと反映するアカデミックな研究とビジネス思考との融合を目指した意欲的な卒論であるということができます。 |
キーワード1 | 無印良品 |
キーワード2 | ブランディング |
キーワード3 | デザイン |
キーワード4 | 広告 |
キーワード5 | 流通 |
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