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学科 メディア学科
年度 2010
ゼミ名 青木 貞茂
タイトル ルイ・ヴィトンは大衆の中でどのようにブランド価値を守っているのか
内容 現在日本で圧倒的な売り上げを誇っている老舗高級ブランド、ルイ・ヴィトンは、創業者のルイが王室御用商人として召抱えられたことが起源となって誕生し、顧客たちの威光に支えられながら、常に時代の先を読むことでその揺るぎない地位
を築き上げていった。しかし、20世紀に入り民主主義が広まった世界の中で、それまで顧客層が特権階級に限られていた高級ブランド製品は、大衆の手へ渡るようになる。その代表例である日本において、ルイ・ヴィトンはブランドブーム
に対抗するため、記事風の広告や売っていない商品の広告、信頼構築広告などを打ち出し、ブランドの背景や貫いてきた哲学を顧客に理解してもらうことに力を注いだ。また、現在の広告では「旅」というコンセプトや職人のクラフツマンシ
ップに焦点を当てており、そこから生み出される「信頼」という精神価値を約束し続けることで、ルイ・ヴィトンは大衆の中でもブランドの価値を保ち続けているのだと考えられる。
講評 青木ゼミの卒論で扱うテーマは、主に広告論の観点からブランド広告、環境キャンペーン、音楽アーティストや小説のブランディング、ドラマの広告・PR効果、都市や大学のブランドコミュニケーション、企業の広告戦略など幅広い領域が扱われます。これらのテーマに関して、あくまで生活者視点に立った受け手の深層心理=インサイトをベースに具体的なケース分析、歴史分析、理論的な分析などを行なっています。これらは、基礎としてゼミ生がゼミにおいて様々な広告を分析するケーススタディを学んだ上で、実際の広告主にビジネスレベルでの広告キャンペーンを企画・立案、他大学の広告ゼミをライバルに競合プレゼンテーションした経験を背景にして書かれています。そのような意味で理論やデータを現実にしっかりと反映するアカデミックな研究とビジネス思考との融合を目指した意欲的な卒論であるということができます。
キーワード1 ルイ・ヴィトン
キーワード2 広告
キーワード3 高級ブランド
キーワード4 大衆化
キーワード5  
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