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学科 社会学科
年度 2010
ゼミ名 PANG JUN
タイトル とあるキャバクラ嬢のライフヒストリー
内容  今日、キャバクラ嬢になりたいと思う女性が増えてきている。時代は変わったとはいえ、キャバクラ嬢に対しての視線は暖かいものではない。そのような中で、「彼女達はなぜキャバクラ嬢になりたいのか」を、1人の現役キャバクラ嬢のライフヒストリーを通して解明した。彼女がキャバクラ嬢というものに興味を持ったきっかけは時給である。しかし、彼女は時給だけの興味に過ぎず、仕事自身に次第に興味を持っていった。彼女の中にもキャバクラに対する社会評価は切り離せなく、興味と偏見が混在しているが、そのような複雑な心境の中でも「非日常」への欲求を満足させたい。自分の中にある偏見は地域と認識され、自分の地域=偏見から逃れ、自由な地で彼女は羽根を伸ばす。ドレスやコスプレなど自らの出費で、更なる「非日常」である自分の演出を試みる。彼女の人生に比べれば非常に少ない時間であり、キャバクラ嬢は目的ではなくただの通過点にすぎないが、彼女にとっては重要な経過なのである。非日常な自分に飽きることなく、更なる「非日常」への追及を試みる。彼女にとってキャバクラ嬢とは「自己実現」の場であると言えよう。
講評  2010年度の卒業論文は、韓流、2010FIFAワールドカップ、キャバ嬢、就活、観光、スポーツと社会化、商店街、化粧、差別問題と多岐にわたり、テーマとしてあげてきました。研究方法としても、インタビュー調査、参与観察、映画分析、アンケート調査、資料分析など、多種多様です。学生は、テーマの選定から、資料集め、先行研究の検討、データ分析そして執筆までといった一連の作業を通して苦労を感じながら、社会学の基本的な考え方と研究方法を身につけたと思います。しかし、3年生の後半から4年生の前半にかけて就職活動などの原因で、学生諸君の卒論への取り組みの時期が大幅に遅れました。いくつかの非常に面白いテーマは、もっと時間をかけて綿密に分析することが出来れば、よい論文を仕上げることができるはずだったのですが、「時間切れ」となったことが残念で仕方がありません。したがって、本年度の卒論を全体的にみれば、4年間の集大成としては、多少寂しい感じがします。
キーワード1 キャバクラ
キーワード2 非日常
キーワード3 偏見
キーワード4  
キーワード5  
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