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学科 | 社会学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | PANG JUN |
タイトル | スポーツイベントとメディア報道――2010年ワールドカップの日本の報道から見て―― |
内容 | FIFAワールドカップは、世界最大のスポーツイベントであり、メディアと相互関係を保ちながら発展してきた。2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会において、大会前の日本代表チームに対する期待感や関心度は低かった。遠い地で行われるワールドカップの現実をメディア報道によって人々は知った。そこで本稿では、メディア報道は、受け手が対象に持つ興味や感情、さらには意思決定や価値判断に大きく影響しているのではないかと考えた。新聞報道を分析すると、大会期間中に報道が爆発的に過熱していき、大会後も選手や監督をクローズアップし、メディアで形成されたイメージが世論の変化をも生んでいる。メディアは、集中報道で人々を煽り、ワールドカップへの「参加」を促した。メディアによる話題となる出来事の扱われ方、それらの強調のされ方が、人々の現実社会の認識に影響を及ぼすといえるであろう。人々は情報源をメディアに依存していたため、メディアの後に追従して、スポーツイベントとしてのワールドカップが大きくなっていった。 |
講評 | 2010年度の卒業論文は、韓流、2010FIFAワールドカップ、キャバ嬢、就活、観光、スポーツと社会化、商店街、化粧、差別問題と多岐にわたり、テーマとしてあげてきました。研究方法としても、インタビュー調査、参与観察、映画分析、アンケート調査、資料分析など、多種多様です。学生は、テーマの選定から、資料集め、先行研究の検討、データ分析そして執筆までといった一連の作業を通して苦労を感じながら、社会学の基本的な考え方と研究方法を身につけたと思います。しかし、3年生の後半から4年生の前半にかけて就職活動などの原因で、学生諸君の卒論への取り組みの時期が大幅に遅れました。いくつかの非常に面白いテーマは、もっと時間をかけて綿密に分析することが出来れば、よい論文を仕上げることができるはずだったのですが、「時間切れ」となったことが残念で仕方がありません。したがって、本年度の卒論を全体的にみれば、4年間の集大成としては、多少寂しい感じがします。 |
キーワード1 | スポーツイベント |
キーワード2 | メディア |
キーワード3 | 世論 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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