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学科 社会学科
年度 2010
ゼミ名 PANG JUN
タイトル 多文化社会における人種問題――映画『Do The Right Thing』を足がかりに――
内容  世界を代表する多民族国家、多文化社会であるアメリカの歴史は、黒人奴隷制度があったように、古くから人種問題と共に歩んでいる。公民権法の成立によって、全人民の平等が認められたが、それは文字上のことであり、実際にはあからさまな差別が今なお残り続けている。本稿ではまず、1980年代アメリカの人種問題の詳細を、スパイク・リー監督・制作・主演の映画『Do The Right Thing』(1989年)を分析することで捉えることから始めた。その後、当時のアメリカの状況と日本の現状とを照らし合わせた。結果、1980年代のアメリカと現代の日本には世相や産業構造などに共通点があった。そこから、人種は違えども、日本もこれからアメリカ同様の多文化社会になると考えた。これから日本は多文化社会となり、前述の映画に映し出されていたような人種問題が発生し続け、近い将来にも大きな社会問題となっていくであろう。
講評  2010年度の卒業論文は、韓流、2010FIFAワールドカップ、キャバ嬢、就活、観光、スポーツと社会化、商店街、化粧、差別問題と多岐にわたり、テーマとしてあげてきました。研究方法としても、インタビュー調査、参与観察、映画分析、アンケート調査、資料分析など、多種多様です。学生は、テーマの選定から、資料集め、先行研究の検討、データ分析そして執筆までといった一連の作業を通して苦労を感じながら、社会学の基本的な考え方と研究方法を身につけたと思います。しかし、3年生の後半から4年生の前半にかけて就職活動などの原因で、学生諸君の卒論への取り組みの時期が大幅に遅れました。いくつかの非常に面白いテーマは、もっと時間をかけて綿密に分析することが出来れば、よい論文を仕上げることができるはずだったのですが、「時間切れ」となったことが残念で仕方がありません。したがって、本年度の卒論を全体的にみれば、4年間の集大成としては、多少寂しい感じがします。
キーワード1 多文化社会
キーワード2 人種問題
キーワード3 映画
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