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学科 教育文化学科
年度 2010
ゼミ名 沖田 行司
タイトル 日本人の生死観と倫理形成の教育思想的研究
内容  日本人が持つ死後の世界のイメージは、神道に見られる「黄泉の国」と仏教に見られる「地獄」と「極楽」と、西洋の宗教の「天国」である。その中で仏教の地獄思想は、人の恐怖心をあおる凄惨な内容である。凄惨な内容にする意味はあるのだろうか。
 古代から我が国にある神道・仏教の思想、「黄泉の国」「地獄」「極楽」に絞り、『古事記』『往生要集』をもとに、その思想は果たして倫理観を教えるための、教育的役割を果たすのかを考察する。神道の思想の死者が行く「黄泉の国」は教育的役割が見出せなかった。しかし人が死ぬときに降り注ぐ「穢」によって秩序が乱れることから、「穢」から倫理を見出すことができた。「地獄」「極楽」の思想からは、布教や仏門への帰依という点を除けば、十分に教育的な役割があるといえよう。
講評  本年度は旧年度生を合わせて20名を越えるゼミ生が20000字を選択し、壮絶な卒論指導が展開された。とくにその半数が体育会に所属する学生であったこともあって研究室は熱気に満ち溢れた。
 試合の合間に机に向かって卒論と取り組む姿は感動的でさえもあった。研究室で何時間も議論し、荒削りではあるが各々の個性溢れたテーマを展開した。卒論の制作を通してゼミ生相互の信頼が深まり四年間の学生生活を締めくくるに相応しい成果をもたらした。
キーワード1 黄泉の国
キーワード2
キーワード3 禊祓
キーワード4 地獄
キーワード5 極楽
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