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学科 社会学科
年度 2008
ゼミ名 鯵坂 学
タイトル 日本における自然環境共生型社会実現の可能性 ――環境意識という視点から――
内容 この論文は、環境問題を社会や人々の「意識」という側面から考え、日本における自然環境共生型社会実現の可能性を検討するものである。研究から、日本企業は、環境保全事業について、環境保全と経済発展や企業発展との兼ね合いから、企業の立場によって様々な考えを持っていることがわかった。また、日本国民は、環境意識は高いがその意識の高さに環境行動が伴っていないという特徴があることがわかった。そして環境先進国であるドイツなどとの比較から、こうした意識と行動の乖離を是正するためには、環境教育が鍵になってくることが明らかになった。結論としては、環境意識という視点からみた日本の自然環境共生型社会実現の可能性は決して低くない。何より、多くの国民が「自然を守らなければならない」という意識をもっているということが重要である。もう少し時間は必要だが、現在進められている各組織間や国家間での協力体制の構築や、環境教育を通して次世代を担う子供たちを「環境戦士」に育成することに今後さらに力を入れていけば、自然環境と共生した社会を創ることができるだろう。
講評 08年度の卒論は、かなり充実したものと未熟なものとの差が目立ったことが特徴です。その違いが生じた原因は、夏休みまでに、文献研究では先行研究の基本文献をしっかり読みこみ、次の課題が確認できていたかどうか、また調査研究では調査の課題や調査対象者やインフォーマントとのを関係(ラポール)を作れていたかどうかに、あったと思います。
キーワード1 日本
キーワード2 環境保全vs経済発展
キーワード3 環境意識と環境行動の乖離
キーワード4 環境教育
キーワード5  
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