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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 沖田 行司 |
タイトル | 柳田國男の教育史的研究―子どもの生活文化を中心に― |
内容 | 戦後、日本の社会はめまぐるしい経済成長を遂げた。現在、街はたくさんのものや情報にあふれている。しかし、国が豊かになったその一方で教育に関する諸問題が後を絶たない今、人間形成の在り方を再考するべき時に来ている。そこで、私は明治5(1872)年に学制が発布される以前の教育に注目した。かつて、村の子どもたちは日常生活の中で彼らを取り巻く全ての環境に影響を受けながら、生きるための知識を養っていた。 民俗学の第一人者である柳田國男(1875~1962)は、近代公教育を批判的に捉え、前代の子どもの生活文化を伝統として擁護した。本論では、柳田の学問の出発点である民俗学の過程を経て形成された子ども観、続いて、国語教育、戦後社会科教育を中心とした教育論を、彼の残した史料とともに読み解いていく。そして、日本の未来を担う子どもたちのための教育とは何かという点に迫っていく。 |
講評 | 本年度は旧年度生を合わせて20名を越えるゼミ生が20000字を選択し、壮絶な卒論指導が展開された。とくにその半数が体育会に所属する学生であったこともあって研究室は熱気に満ち溢れた。 試合の合間に机に向かって卒論と取り組む姿は感動的でさえもあった。研究室で何時間も議論し、荒削りではあるが各々の個性溢れたテーマを展開した。卒論の制作を通してゼミ生相互の信頼が深まり四年間の学生生活を締めくくるに相応しい成果をもたらした。 |
キーワード1 | 前近代 |
キーワード2 | 子ども |
キーワード3 | 村 |
キーワード4 | 伝承文化 |
キーワード5 | 生活文化 |
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