詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 石田 光男 |
タイトル | 企業組織とチームスポーツの共通点 |
内容 | 大学に入学し産業関係学科で学ぶと共に、体育会で活動しているうちに、チームスポーツと企業の「組織」は繋がる部分がいくつもあることに気がついた。特に感じられたのは次の3つである。(1)リーダーシップ論。1章では、組織のなかで必ず存在するリーダーの定義へのアプローチを試み、自らリーダーとして活動した経験について述べ、リーダーシップへの理解を深める。(2)モチベーション管理。どんな集団にも大きなエネルギー源が存在し、目標へ辿りつくためにそのエネルギーを活用する必要がある。そのための集団のモチベーション管理について、リーダーの任務について、2章では述べていく。(3)組織の失敗学。組織が失敗するときには必ず原因がある。そして組織の意外な落とし穴や、見落としがちな集団活動の罠を自身の失敗も踏まえながら紹介していく。 これらのことを感じるうちに、チームスポーツで学んだことは企業でも同じことが言え、正しい知識を身につけることで今後の活動にも役立てることができるのではと考えた。 企業の面からみた組織管理を調べ、自分の体験談や失敗例と照らし合わせながら検証していく。 |
講評 | 卒業論文は一人一人の言葉の正しい意味での自己紹介だと思う。「わたしはこういう人間です」「これ以上でもこれ以下でもありません、私という人間は」ということをどうしても表現することになってしまうのが言葉の本性だからである。言葉遣いの現在の到達点、それが各人の卒業論文である。 印象に残る良き作品について若干の言及をしたい。「先生と私」は卒論テーマが定まらずに困った末に、ゼミの先生の研究をきちんと理解しようとした、素直で学生らしいよい卒論である。それも研究方法、研究態度を追いかけているのが優れている。私が何故、政策的指南を行わないのかをよく理解しようとし、その上で、にもかかわらず、私の研究は「生き方を指南している」という結論は鋭い。「教員組合のあるべき姿」は、わからないことを当事者にあたって調べるという産業関係論の実証的精神をよく体現した力作である。その心構えがよい。「感情と経験を言葉にする」は、西部氏の『人間論』をしっかり自分なりに読み込む努力が、通常の学生にない真摯さに貫かれていて私のような年配者に「もっと議論してください」と訴えているようで、誠に好感のもてる作品である。「グローバル社会で生き抜くための人材戦略」は私が唱える日本の伝統的人的資源管理の美点への「惑溺」的欠陥を若い世代の視点から覆そうとする、切迫感がすばらしい。心のこもった作品である。 また、最も嬉しかった作品は「日本の人事・賃金制度の歴史」である。何事にも無関心で無気力な同君が「私はこんなに変わりました」ということを喜びに満ちて表現しているからだ。教育をしていてめったに出会えなかった喜びだ。私が励ましを得た貴重な作品である。 偽りのない自分の到達点としての卒業論文を直視して、そこから自らの研鑽を積み上げていって欲しい。 |
キーワード1 | リーダーシップ |
キーワード2 | モチベーション管理 |
キーワード3 | 失敗学 |
キーワード4 | グループシンク |
キーワード5 | |
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