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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 石田 光男 |
タイトル | 生命保険のあり方 |
内容 | 私が大学3年生の頃に就職活動を始めて、初めて生命保険に興味を持った言葉が今でも忘れられない。「保険は人々の生活を楽にする事が出来る。」 日本には「保険」という文化が昔から存在し、保険加入率は世界でもトップクラスを誇る。だが、近年では国内市場の飽和化が叫ばれており、今後は国内だけでなく、海外にも目を向けなければならいない。しかし、長い時間を掛けて培った日本式の保険が海外でも通じるのだろうか。更に、生命保険という文化が海外に受け入れられるのかどうかという疑問が生じ、今回の卒業論文を執筆するに到る。 将来、生命保険会社での就職が決まっていることから、身近なテーマである『生命保険』に絞り、①保険の歴史②世界情勢における生命保険の2点について言及してみたい。 |
講評 | 卒業論文は一人一人の言葉の正しい意味での自己紹介だと思う。「わたしはこういう人間です」「これ以上でもこれ以下でもありません、私という人間は」ということをどうしても表現することになってしまうのが言葉の本性だからである。言葉遣いの現在の到達点、それが各人の卒業論文である。 印象に残る良き作品について若干の言及をしたい。「先生と私」は卒論テーマが定まらずに困った末に、ゼミの先生の研究をきちんと理解しようとした、素直で学生らしいよい卒論である。それも研究方法、研究態度を追いかけているのが優れている。私が何故、政策的指南を行わないのかをよく理解しようとし、その上で、にもかかわらず、私の研究は「生き方を指南している」という結論は鋭い。「教員組合のあるべき姿」は、わからないことを当事者にあたって調べるという産業関係論の実証的精神をよく体現した力作である。その心構えがよい。「感情と経験を言葉にする」は、西部氏の『人間論』をしっかり自分なりに読み込む努力が、通常の学生にない真摯さに貫かれていて私のような年配者に「もっと議論してください」と訴えているようで、誠に好感のもてる作品である。「グローバル社会で生き抜くための人材戦略」は私が唱える日本の伝統的人的資源管理の美点への「惑溺」的欠陥を若い世代の視点から覆そうとする、切迫感がすばらしい。心のこもった作品である。 また、最も嬉しかった作品は「日本の人事・賃金制度の歴史」である。何事にも無関心で無気力な同君が「私はこんなに変わりました」ということを喜びに満ちて表現しているからだ。教育をしていてめったに出会えなかった喜びだ。私が励ましを得た貴重な作品である。 偽りのない自分の到達点としての卒業論文を直視して、そこから自らの研鑽を積み上げていって欲しい。 |
キーワード1 | 生命保険 |
キーワード2 | 海外 |
キーワード3 | 発展途上国 |
キーワード4 | インド |
キーワード5 | マイクロファイナンス |
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