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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 山田 礼子 |
タイトル | 「グローバル化時代における大学の国際化戦略」 |
内容 | グローバリゼーションという巨大な波の中で、大学の国際化は従来の国際交流や相互理解に加え、人材獲得競争や政治的・経済的な国家戦略としての役割が重視されている。また資源小国の日本が世界貢献できるのは知的人材能力による以外なく、これを達成させる高等教育が国家の存続に必要である。 しかし、アジア諸国の著しい経済成長により日本の地位は相対的に低下しており、どの国がアジアのリーダーとなるかは今後の動き次第である。この現状の中、日本の大学は現在どのように対応し、これからどう乗り越えるのか。この問題意識を基に、大学の国際化戦略の現状把握と可能性を追求する。 1章では、「国際化」と「グローバル化」の定義を検討し、高等教育の世界的潮流を概観する。2章では、高等教育における日本の国際化の変遷を辿る。3章では、日本と類似した立場である東アジアの国策と日本のそれを比較する形で前述のテーマについて言及する。 |
講評 | 2010年度の卒業論文の提出も無事に終了した。本年度は山田ゼミに所属している学生は、一人も来年度に積み残ることなく、全員が卒業論文を書き上げたことをうれしく思っている。私のゼミでは、3年次に「学生政策フォーラム」という大きな学生のための学会に向けての、論文執筆と発表に準備を7か月近くかけておこなう。そのプロセスを通じて、グループではあるが論文の書き方については、かなり時間をかけて訓練がなされる。したがって、4年次になってから、卒論のテーマを見つけ、文献を読み、データを集めるという時間的制約があるにせよ、3年次の経験が4年次の論文に反映される。今年は、3年次で行った「学生政策フォーラム」への論文のテーマをベースに卒論を執筆した者が3名いた。問題意識をさらに明確にして、それぞれの研究につなげていったことを評価したい。他の3名のテーマについても、それぞれの問題意識に基づきながら、文献を中心に研究を進めたり、山田ゼミの特徴でもある、直接データを収集し、それをまとめていくということを行っているなど、ゼミの学びを反映していることは評価できる。 しかし、一方で、自立的に研究を進めていく姿勢が揺らいでいることが気になる。4年生といえば、社会人の一歩手前の存在でもある。同志社の建学の理念でもある、「自治・自立」の意味を考えながら、卒論に向き合ってほしかった。この姿勢が欠けていたことが残念である。 |
キーワード1 | 大学 |
キーワード2 | グローバル化 |
キーワード3 | 国際化 |
キーワード4 | 戦略 |
キーワード5 | 比較 |
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