詳細 | |
---|---|
学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 千田 忠男 |
タイトル | 電気自動車とエンジン車の住み分け |
内容 | 電気自動車が本格的に注目され始めたのは先進国でモータリゼーションが進んだ1970年代である。オイルショックによる石油枯渇への危機感や、排気ガスによる公害問題の深刻化の解決策として電気自動車が提案された。しかし鉛畜電池のエネルギー密度の問題により、走行距離と重さの問題をクリアすることができず普及にはいたらなかった。1980年代後半に鉛蓄電池からニッケル水素電池という技術革新もあったが普及には至らなかった。 今日では変化が見られ、リチウムイオン電池を採用することで、性能向上を果たした電気自動車が発表されるようになった。 電気自動車が普及していく上でエンジン車との橋渡し的な役割として期待されているのがハイブリット車である。 エンジン車と電気自動車の住み分けについて、電気自動車は街乗りなどの現段階のスペックでも機能的にクリアしうる所から積極的に使用し、その間に技術開発を行っていき、スペックのクリアしうる所を増やしていくべきである。そしてエンジン車は、電気自動車がクリアしえない機能が必要な所で使用しつつ、新興国などの車の需要が増えるが電気自動車のような高価な自動車を買うことが難しい地域において今後伸ばしていくべきである。 |
講評 | 私が担当した20件の論考はすべて、目下の重要なテーマを取り上げている。それを大別すると雇用労働政策にかかわるテーマが11件と最も多く、次いで経済産業政策の課題7件、社会問題2件であった。このうち雇用労働政策に関する論考では男女共同参画事業にかかわる課題や仕事と育児を両立させる課題などが主に扱われていた。また、経済産業政策にかかわる論考では、グローバル化と不況対策を見据えた力作が多かった。 ここの論考については次の点に即して評価した。 (1)社会問題をはじめとする政策課題にかかわる研究では、調査・探索によって事実を究明し、事柄の展開する道筋に即した問題解決策を提起することが重要である。そうした研究手続きが意識されることが必要であるが、そのことが意識されているかどうか。 (2)誰もが認識できる事実に対しても、その解釈は幾通りもあり得るという事情を十分に理解したうえで、合理的な解釈を導こうとしているかどうか。 (3)問題解決に向けて合理的であり、なおかつ実現可能な政策を立案しようとしているかどうか。 (4)以上に加え、これから社会で活躍する際に期待される意志と意欲を表現しているかどうかをも見て詳細に評価した。 以上の視点にしたがって標記の論考を評価したところ、すぐれた研究成果であると判断できた。 |
キーワード1 | 電気自動車 |
キーワード2 | エンジン車 |
キーワード3 | ハイブリット車 |
キーワード4 | リチウムイオン電池 |
キーワード5 | |
戻 る |