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学科 産業関係学科
年度 2010
ゼミ名 千田 忠男
タイトル 長く働き続けることをめぐる意識変化
内容  この論文では1つの企業で人が長く働き続けるということについて考え、論じていきたい。約40年働き続けていく中で、世代や時代、企業を取り巻く環境が変わり自分自身も変化しているはずである。日本が長期雇用だと考えられてきた背景と現状を説明し、日本が長期雇用であるという前提を置いた上で、次章からは大きく3つの世代に分けて、長く働き続けることについての意識変化を考え、述べていく。新入社員の終身雇用への希望や離職率、また上司・先輩社員からどのような見方をされているのか。そして働き始めの3年に大きく関わる3年3割問題を取り上げる。若手から中堅世代の人々は、働き始めて変化する意識と成長感を失ったきっかけや転職をするきっかけを中心に述べる。退職が近い人々は団塊の世代に注目し、彼らが生まれ育った背景から働き続ける理由・意識を述べていく。そして各世代別の意識や変化を踏まえ、長く働き続けたい人にとって必要な事を考え、提案していく
講評  私が担当した20件の論考はすべて、目下の重要なテーマを取り上げている。それを大別すると雇用労働政策にかかわるテーマが11件と最も多く、次いで経済産業政策の課題7件、社会問題2件であった。このうち雇用労働政策に関する論考では男女共同参画事業にかかわる課題や仕事と育児を両立させる課題などが主に扱われていた。また、経済産業政策にかかわる論考では、グローバル化と不況対策を見据えた力作が多かった。
 ここの論考については次の点に即して評価した。
(1)社会問題をはじめとする政策課題にかかわる研究では、調査・探索によって事実を究明し、事柄の展開する道筋に即した問題解決策を提起することが重要である。そうした研究手続きが意識されることが必要であるが、そのことが意識されているかどうか。
(2)誰もが認識できる事実に対しても、その解釈は幾通りもあり得るという事情を十分に理解したうえで、合理的な解釈を導こうとしているかどうか。
(3)問題解決に向けて合理的であり、なおかつ実現可能な政策を立案しようとしているかどうか。
(4)以上に加え、これから社会で活躍する際に期待される意志と意欲を表現しているかどうかをも見て詳細に評価した。
 以上の視点にしたがって標記の論考を評価したところ、すぐれた研究成果であると判断できた。
キーワード1 長期雇用
キーワード2 就業意識
キーワード3 離職
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