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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 千田 忠男 |
タイトル | 過労死、過労自死は何故なくならないのか |
内容 | 私たちは皆、生きていくにはお金が必要である。そのためには何かしらの職業に就き、働くことによって収入を得なくてはならない。これは、誰一人として例外はなく、卒業を控えた私たち4回生にとってはもはや無視することのできない事であり、不安も多い課題である。そんな中、私の中で一つの疑問があった。最初にも述べたように、私たちが自立し生きていくためには働かなければならない。しかし、生きていくために働いているはずが、その労働が原因によって命を落としている人達がいる。それは過労死、そして過労自死問題である。今や社会問題となっているこの二つであるが、これはつい最近の問題ではなく、もっと以前から新聞やニュースなどのメディアを通して報道されていたように感じられる。そしてこれらは社会問題として世間に認知されるようになった現在でも未だに解決されていない。この論文では、過労死、過労自死問題の実態と現状の究明。何故、社会問題となってから現在までの間、解決されていないのか。そして、これから社会に出ていくにあたって自分たちがこの問題に直面しないようにするためにはどのような心構えでいれば良いのか、何か対策はないのかを検証していく。 |
講評 | 私が担当した20件の論考はすべて、目下の重要なテーマを取り上げている。それを大別すると雇用労働政策にかかわるテーマが11件と最も多く、次いで経済産業政策の課題7件、社会問題2件であった。このうち雇用労働政策に関する論考では男女共同参画事業にかかわる課題や仕事と育児を両立させる課題などが主に扱われていた。また、経済産業政策にかかわる論考では、グローバル化と不況対策を見据えた力作が多かった。 ここの論考については次の点に即して評価した。 (1)社会問題をはじめとする政策課題にかかわる研究では、調査・探索によって事実を究明し、事柄の展開する道筋に即した問題解決策を提起することが重要である。そうした研究手続きが意識されることが必要であるが、そのことが意識されているかどうか。 (2)誰もが認識できる事実に対しても、その解釈は幾通りもあり得るという事情を十分に理解したうえで、合理的な解釈を導こうとしているかどうか。 (3)問題解決に向けて合理的であり、なおかつ実現可能な政策を立案しようとしているかどうか。 (4)以上に加え、これから社会で活躍する際に期待される意志と意欲を表現しているかどうかをも見て詳細に評価した。 以上の視点にしたがって標記の論考を評価したところ、すぐれた研究成果であると判断できた。 |
キーワード1 | 過労死 |
キーワード2 | 過労自殺 |
キーワード3 | |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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