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学科 社会学科
年度 2008
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル 大学生の就業意識―パラサイト・シングルは増加しているのか―
内容 近年の大卒フリーター増加が問題について、〈やりたいこと・やりがい〉を追求することこそが原因になっているという意見が多数ある。その意見の代表的なものの1つが山田昌弘のもので、彼は現代の若年層がやりたいこと・やりがいといったことに固執するあまり、いつまでも親に経済依存をしながら、転職を繰り返したり、フリーターをだらだら続ける道楽者が多くなっていると指摘している。山田はそのような若者をパラサイト・シングルと呼び、フリーター増加の原因であると批判している。しかし〈やりたいこと・やりがい〉を追及が、労働意欲の低い道楽者であると安直に決め付けられるものなのだろうか。
そこで本稿では関西に拠点をおく私立大学一校を対象とした、就業意識に関するアンケート調査を元に、山田が主張するようにフリーターを許容するパラサイト・シングルが学生の間に増加しているのかを分析した。その結果、現代の学生は仕事に〈やりたいこと・やりがい〉を重視する傾向があるが、しかし親に経済的に依存せずに、正社員として自立していきたいと考える傾向がある結果が出た。
講評  全体は、良い表現をすれば堅実、悪い表現をすれば固い論文という印象だが、それでも<自分らしさ志向>と<安定志向>が二律背反的なものではないこと、<自分らしさ志向>があってもと親に依存したり、自らがフリーターになったりすることについては否定的であることなど、いくつかの発見があったといえる。
キーワード1 フリーター問題
キーワード2 パラサイト・シングル
キーワード3 やりたいこと・やりがい
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