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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 金子 邦秀 |
タイトル | 情意的領域の評価における「指導のための評価」の充実―「通知方法の自由制」と「評定からの除外化」の提案― |
内容 | 本論文は観点別評価の中の情意的領域である「関心・意欲・態度」の観点の曖昧さに着目し、「指導のための評価」を充実させることに目的をおいて論じた。 「生きる力」が叫ばれたことで「関心・意欲・態度」は他の観点に比べて重視されているものの、捉えにくく、評価しにくいものであることから、その評価は「評価のための評価」に陥りやすい傾向にある。ブルームの説いた情意的領域の曖昧さを踏まえたうえで「指導のための評価」という機能を持った適切な評価へと導くために何を改善する必要があるのかを、教師による評価の捉え方と評定の存在に「評価のための評価」となる原因を見ることを通して考察した。その結果、「関心・意欲・態度」の評価結果をより効果的に指導に還元する改善策として「通知方法の自由化」と「評定からの除外化」が適当であるとし、この提案がなぜ「指導のための評価」を充実させることができるといえるのかを明らかにした。 |
講評 | 金子ゼミについては、全体をまとめて、講評したい。一方において卒論の良い点として、これまでの卒論と比べ、分析対象の絞り込み、または、分析視点の絞り込みがなされたものがいくつかみられ、論旨がより明確なものとなった。他方において、時間不足もあって、自己の体験をまとめてはいるがそれを十分一般化しきれなかったり、そのテーマについて、論点が取りざたされているにもかかわらず、あるかぎられた文献に依拠した限定的な考察にとどまるものもあり、残念であった。 |
キーワード1 | 情意的領域 |
キーワード2 | 「関心・意欲・態度」 |
キーワード3 | 指導のための評価 |
キーワード4 | 評定 |
キーワード5 | |
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