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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 金子 邦秀 |
タイトル | 病弱教育をめぐる諸問題の考察と今後の展望―京都市立桃陽総合支援学校 京都大学医学部附属病院分教室を事例として- |
内容 | 平成19年度より導入された「特別支援教育」の中でも、特に低い位置付けにある「病弱教育」をめぐる諸問題を考察した。「病弱教育」とは、「病虚弱児」を対象にした教育のことであり、「病虚弱児」とは、入院しているか否かに関わらず、慢性的な病気を持つ子どもや、病気にかかりやすい子どものことを指す。具体的には、京都市立桃陽総合支援学校京都大学医学部附属病院分教室でのボランティア活動を通して考察した結果、「教師の専門性の欠如」、「特別支援学校(学級)と通常学校(学級)の連携不足」、「二重学籍制度の未認可」の3つの問題点が指摘できた。そこで、各々の問題の解決策として、「教育と医療の連携強化」、「特別支援学校(学級)と通常学校(学級)の連携強化」、「選択的二重学籍制度の導入」の3つの策を提案した。これらの策を講ずることで、「特別支援教育」における「病弱教育」の位置付けの向上が期待できる。 |
講評 | 金子ゼミについては、全体をまとめて、講評したい。一方において卒論の良い点として、これまでの卒論と比べ、分析対象の絞り込み、または、分析視点の絞り込みがなされたものがいくつかみられ、論旨がより明確なものとなった。他方において、時間不足もあって、自己の体験をまとめてはいるがそれを十分一般化しきれなかったり、そのテーマについて、論点が取りざたされているにもかかわらず、あるかぎられた文献に依拠した限定的な考察にとどまるものもあり、残念であった。 |
キーワード1 | 病弱教育 |
キーワード2 | 教師の専門性 |
キーワード3 | 特別支援学校(学級)と通常学校(学級)の連携 |
キーワード4 | 二重学籍制度 |
キーワード5 | 教育的ニーズに応じた適切な支援 |
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