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学科 教育文化学科
年度 2010
ゼミ名 井上 智義
タイトル 視覚シンボルを利用した知的障害児のコミュニケーション支援システムについて
内容 知的障害児の中には、言語への興味が低い児童が多い。そのような児童には文字より表象記号の方が意志表示をするのに有効であると考えられている。そして、その表象記号を用いたコミュニケーションが、知的障害児のコミュニケーション支援に役立つという見解から様々な研究がなされている。そのコミュニケーションが知的障害を持つ人の間だけに止まらず、健常者とのコミュニケーションへと発展すれば、障害を持つ人々の社会参加が可能になると考えられる。この論文では、数多くある表象記号の中で、コミュニケーションに用いられる場合、どの表象記号が有効か、そして、そのコミュニケーションが、どのような形で、また知的障害児に負担をかけずに行われるものであるのか、最後に、そのコミュニケーション支援が図れれば、知的障害を持つ人々の社会参加の可能性がどのように見えてくるかという点に着目して述べる。
講評 私のゼミの今年度の卒業論文は、20,000字のものが1編、10,000字のものが9編が提出されました。
 前者は九色の色の名前(漢字)と、色パッド(色紙)を実験参加者に提示して、その印象の違いを、心理学的な手法で検討するというものでした。言語連想法と意味微分法(SD法)の両者を活用して興味深い結果が示されています。100名の参加者についての丁寧な分析になっているので、学術的にも大きな意味があるものと考えています。
 また、後者の多くの論文は、三年次のゼミから研究したものを、今年度になってからも引き続き研究を深め、各人がそれぞれの視点からまとめたものになっています。異文化理解に関わるものや、外国語学習に関わるもの、特別支援教育に関わるもの、その他、コミュニケーションに関わるものなど、さまざまなテーマのものがありました。それぞれの努力を評価したいと思っています。
キーワード1 日本版PIC
キーワード2 知的障害児
キーワード3 コミュニケーション
キーワード4 視覚シンボル
キーワード5  
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