詳細 | |
---|---|
学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 井上 智義 |
タイトル | 色彩イメージからみる人の心理 |
内容 | 色名を提示したもの(文字課題)と色サンプルを用いたもの(色課題)のイメージはどのように異なるのか。大学生100名を被験者として、15形容詞対6段階評定法(SD調査法)を用いて人が色に抱くイメージの大元となるものを明らかにし、連想課題を用いて、色彩から人の心の内を探る。結果として、色名を掲示したもの(文字課題)と色サンプルを用いたもの(色課題)とでは、自分が色に対して思い描いていた印象と異なる場合も見られた。また形容詞対により、色ごとの変化が見られた。「嫌いな・好きな」など個人的要因が大きく左右するものは、色に対する固定的イメージも弱いため、色ごとの差は見られなかった。そして、色に対して、思い浮かべるイメージの大元となるものと、色から連想されるものに、深い関係があることが示唆された。 |
講評 | 私のゼミの今年度の卒業論文は、20,000字のものが1編、10,000字のものが9編が提出されました。 前者は九色の色の名前(漢字)と、色パッド(色紙)を実験参加者に提示して、その印象の違いを、心理学的な手法で検討するというものでした。言語連想法と意味微分法(SD法)の両者を活用して興味深い結果が示されています。100名の参加者についての丁寧な分析になっているので、学術的にも大きな意味があるものと考えています。 また、後者の多くの論文は、三年次のゼミから研究したものを、今年度になってからも引き続き研究を深め、各人がそれぞれの視点からまとめたものになっています。異文化理解に関わるものや、外国語学習に関わるもの、特別支援教育に関わるもの、その他、コミュニケーションに関わるものなど、さまざまなテーマのものがありました。それぞれの努力を評価したいと思っています。 |
キーワード1 | 色 |
キーワード2 | イメージ |
キーワード3 | 評定 |
キーワード4 | 連想 |
キーワード5 | |
戻 る |