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学科 社会福祉学科
年度 2010
ゼミ名 空閑 浩人
タイトル 「アルコール依存症者と家族の回復に向けての考察」―アルコール社会に生きる家族の役割に焦点を当てて―
内容  日本では昔から様々な目的で飲酒の機会を持ち、それを古き良き文化として今日までの社会に伝えてきた。飲酒をすることで人は癒されたり楽しくなったり嫌なことを忘れたりと、アルコールには多様な効用がある。大事な得意先への接待の席などにも欠かせないことや、経済的な面を考慮しても、現代の日本の飲酒による社会性は認めざるを得ない。
 しかしその中に存在する「アルコール依存症」と言う病気。アルコール依存症は進行性・致死性があり、回復はできても治癒はなく、一度患えば一生付き合っていかなければならない。それは本人だけでなく、家族をも巻き込む苦闘の始まりを意味する。そしてこれまでの生活に深く根付き、親しんできたものであるからこそ生じる「依存症」という病気への否認。回復には本人の断酒への強い意志に加え、家族の理解や協力が必要とされるが、最も近い存在である家族の愛するが故の病気への否認や共依存が存在する。本稿では「アルコール依存症」をテーマに、既存するアルコール依存社会の中でのアルコール依存症者の家族の役割、そしてアルコール依存症者が家族と共に目指す回復を考える。
講評  自身の精神保健福祉士実習での気づきや学びを踏まえて執筆されたものである。アルコール依存の問題について、本人と家族との関係および家族支援としてその関係への介入に焦点をあてた力強い考察が行われ、「依存症」についての再考を促される。
キーワード1 アルコール依存症
キーワード2 家族
キーワード3 回復
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