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学科 社会福祉学科
年度 2010
ゼミ名 山田 裕子
タイトル 先住民族の権利回復と将来への可能性―オーストラリア先住民のアイデンティティ確立に向けて―
内容 人権とは社会的に人が生まれながらに持っていると主張される社会的権利のことである。オーストラリアの先住民であるアボリジニは文明の発達、生活様式、人種などの違いから人権を認められず、土地も奪われ、絶滅の危機に瀕した。まず第1章ではこの論文のテーマであるアボリジニがどのような生活を送り、大地や自然に対してどのような考えを持って生きていたのかを、西洋文明に生きた人々との対比に焦点を置いて理解を深める。次に、第2章と第3章で過去のオーストラリア政府のアボリジニ政策の変遷に翻弄され人権侵害されながらも権利回復運動によって先住民としての権利を得た過程を述べる。これらを踏まえたうえで第4章ではアボリジニに対する現在の政府の政策やアボリジニ自身が発信する相互理解への取り組みによる将来への可能性を考察する。
講評  筆者は、オーストラリア先住民であるアボリジニの悲惨な歴史に迫ったが、そもそもワーキングホリデーでオーストラリアに滞在した3年前に出会ったことがきっかけだった。卒業論文に取り上げたものの、日本における先行文献や資料の少なさに苦労した。しかし、次第にインターネット上の資料を見つけ、日本語のみならず英文の文献をも取り上げて読み込み、差別と剥奪から、保護隔離政策、そして人権回復への忍従と闘いの歴史を辿った。その中からアボリジニの独自の食文化や、土地に対する哲学が、むしろ、偏食と所有欲に翻弄されている現代人に新しい哲学に基づく生き方を示唆できることを評価している。共存や共生のアボリジニの哲学によって、アボリジニだけでなく、地球上のすべての人の未来を展望する論文となった。
キーワード1 先住民
キーワード2 差別
キーワード3 人権
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