詳細 | |
---|---|
学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 小山 隆 |
タイトル | 生活保護制度における自立とソーシャルワークの視点 |
内容 | 本論文では、憲法や法律に書かれている生活保護制度の目的、自立助長の解釈を考えた。さらに、基本原理、基本原則にも触れ、その課題点や理念を見つめ直し、生活保護制度への理解を深めた。 また、生活保護の実際の現場である福祉事務所の役割、そこで働く生活保護ワーカーについて取り上げ、生活保護ワーカーや福祉事務所の課題や役割について言及した。 さらに、生活保護におけるケースワークの捉え方について、岸・仲村論争を取り上げた。今の生活保護の現場の状況も述べたうえで、ソーシャルワークの視点をもって被保護者と向き合うことについて考察している。被保護者の支援に直接関わる、生活保護ワーカーとして、被保護者を受け入れ、尊重し、被保護者の力を引き出しながら適切な意味での自立につなげていくことが生活保護の現場において必要であると考える。 |
講評 | 筆者は自立助長志向に傾斜している近年の生活保護論議に疑問をもち、生活保護制度は本来「最低生活保障」を基底的に実現すべきであることを論じている。そして岸・仲村論争にまで遡って、この自立助長と最低生活保障の両理念の関係を論じた上で、ソーシャルワークがしっかり生活保護の現場に導入されることの必要性を主張している。 時間不足のため各章の展開が浅いものになっているが着目点は優れており、今後さらに研究を深めていくことが期待される。 |
キーワード1 | 生活保護制度 |
キーワード2 | ケースワーク |
キーワード3 | 自立 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |