詳細 | |
---|---|
学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 小山 隆 |
タイトル | 被害者遺族支援について |
内容 | 人は生きている限り必ずいつか死を迎えるが、人生で経験する死は自分の死一度だけではなく、人は自分自身の死を迎えるまでに多くの他者の死を経験しなければならない。そして多くの場合、他者の死は悲しみを伴いながらも受け容れられ傍目には変わらない生活が続けられていく。しかし時にその死別体験が、他者からの支援を必要とするほどの傷を残すこともある。「被害者遺族」という立場もその一つである。そこで、本論文ではまず被害者遺族とはどのような点で病などによる一般的な死別体験者と異なり、また被害後どのような苦痛を経験し、どのような支援を必要としているのかについて述べ、そして被害者遺族にとってはその精神的ケアもさることながら二次的被害等に対応するためのさまざまな社会的支援が重要なのではないかとの考えから、支援に携わる公的機関や民間団体の活動、さらに被害者支援の先進国とされる欧米における活動なども通して、今後の支援活動のあり方について考えた。 |
講評 | 誰でも親しい人の死を体験すれば大きな心の傷を受ける。特にその死を受け入れるための時間的余裕が与えられない突然の死、さらに中でもその死が理不尽さに満ちたものとなる犯罪被害者遺族の場合等は残された者の苦痛は計り知れない。この悲嘆に注目した筆者は、遺族の受ける心理的被害、二次的被害まで論じた上で公私の被害者支援制度・活動を紹介し、それらをつなぐ英米のネットワークについて紹介した。 既存の公私の支援制度・活動を紹介するだけでなく、それらを繋ぐ支援の必要性を論じていることが興味深い。ただし、時間不足でそれぞれが簡単な紹介にとどまっていることが反省点であり、もう少し詳しく展開することが望まれる。 |
キーワード1 | 死別 |
キーワード2 | 遺族支援 |
キーワード3 | 二次被害 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |