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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | 医療格差 |
内容 | 現在,日本では医療格差の問題がニュースや新聞に取り上げられる機会が多くなってきた.ゼミの中で医療福祉の分野について学び,産婦人科や丹波篠山の医療問題に触れた.フィールドワークを通じて,産婦人科では産婦人科医の減少から一人の医師にかかる負担が大きくなり,過密労働や過酷労働から,医療ミスが増えているという問題や丹波篠山では,救急医療において産婦人科や小児科の医師の減少から丹波篠山の住人は救急のサービスが必要になった際には,長い待ち時間を強いられるか,遠くにある篠山以外の病院に行かなくてはならないという問題について学んだ.そこで国民皆保険で医療保険制度をうたっている日本の中にも,医療分野による格差や住む地域によって診療を受けることのできない地域があるなど医療格差が広がっているという点に疑問を感じたと同時に,解決していかなければいけない課題だと感じたのでこの問題について調べていきたい.いつの日か医療格差がなくなる日がくるのであろうか. |
講評 | 筆者は、ハワイでの国際社会福祉実習やスポーツに造詣が深く、重篤な怪我を負ってしまったスポーツ選手の心のケアについてなど、興味関心の幅がとても広く、いわゆる社会福祉のイメージにとらわれない意見をゼミでも多く発言し、卒論で何をとりあげるのかが楽しみでした。ゼミで何度も行った地域医療の問題に触れるフィールドワークの気づきから、実際に肌身に感じた地域間における医療格差の問題について取り上げました。イタリア、スウェーデンにおける医療制度の課題を詳説し、翻って日本における医療制度においては特に医師の養成制度の現状と課題について触れ、医療の営利・非営利のいずれがよいかという在り方の是非について論述しました。医療問題にマクロ視点から迫る論文ではありますが、特にフィールドワークで出会った産婦人科医師との交流で生まれた疑問「24時間気が安まることがない」という発言に共鳴した結果生まれた問いがつながりました。このきっかけは、目の前の医療者の立場に立って直面する現状を理解したいという共感から生まれたものであり、フィールドワークを十二分に卒論作成に活かしてくれたという点では大変評価できる作品であります。 |
キーワード1 | 医療格差 |
キーワード2 | 小児科 |
キーワード3 | 地域医療 |
キーワード4 | |
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