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学科 社会福祉学科
年度 2010
ゼミ名 野村 裕美
タイトル 犬の殺処分について
内容 近年の日本のペット産業は,海外と比べても非常に大規模なもので,1兆円以上の規模といわれている.犬は,もちろんその中でも最も人気のあるペットの一種である.数年前にはペットブームも相まって,売り上げが非常に伸びた.しかしその人気の裏では,行政施設で年間10万匹以上の犬が,殺処分されている.本稿では,第1章でその殺処分のこと,第2章でそれらの現状を生みだす原因の一つである,ペット産業の裏側について,第3章では海外の動物愛護先進国を手本にした,今後の日本の動物愛護について考察していく.
講評  タイトルだけをみると、社会福祉学領域とは程遠い論文であると思われるかもしれません。筆者の関心は、ペットとの交流から高齢者や病者など人々が癒されるペットセラピーにありました。自身も、家族と愛犬を囲んでの生活の中で、癒し癒されてきた経験が執筆の動機となっています。その出発点として、そもそもの動物愛護の根本について問い直し、そこに焦点をあてた作品となりました。私自身も、ペットショップでかわいい泣き声を上げる犬や猫たちが、ある一定期間を過ぎると人間の都合で殺処分されていく現状を今回のレポートで知り、まだまだ知らないことばかりのこの世の片隅を覗かせてもらった気分になりました。癒しの具体的な効果についての考察は、きっと次論文以降となるのでしょうが、愛玩動物の殺処分の現状を通して、社会一般の「弱きものへのイメージ」について鋭く考察されており、読み応えのある作品となりました。何より、よく書き上げました。
キーワード1 殺処分
キーワード2 ペット産業
キーワード3 動物愛護
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