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学科 | 社会学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | 高齢者のおしゃれ意識と被服行動―おしゃれを促す積極的動機づけとおしゃれを抑圧する消極的動機づけについて― |
内容 | 高齢者のおしゃれ意識の実態とその動機づけについてインタビュー調査を行った。その結果、先行研究での動機づけに加え「家族の支え」「社会的役割からの離脱」「周囲の環境」「本人の性格」がおしゃれへの関心を左右する要因として検証された。また「年齢によるおしゃれへの意識低下」は加齢に伴いおしゃれへの意識低下がおこるというよりも「世代的な被服行動の認識の違い」と表現されたほうが正しく、年代によって育ってきた環境が違うためにそのような結果になっている可能性があることが分かった。高齢者のおしゃれ意識といっても個人により様々な要因があり時と場合によりその要因の働き方も変化するのである。そして、インタビュー結果より高齢者のおしゃれ意識と被服行動を「①おしゃれを好み、自由におしゃれを楽しんでいる。」「②おしゃれを好むが、なんらかの要因によりおしゃれを控えている。」「③おしゃれを好むわけではないが、なんらかの要因により整容している。」の3つの特徴から分類した。 |
講評 | 本論文は高齢者のおしゃれ意識がどのような要素から構成されているのかということに着目したものである。インタビューを中心として行なわれた調査データから、高齢者のおしゃれ促進要素と抑制要素の析出とおしゃれ意識に加齢効果がない人(年齢にかかわらずおしゃれに関心が低い、高い)がいることなどが発見され、本論文の独自性を出せたことが評価できる。もう少し早く着手できていれば、他の施設にも行き、多くの事例を見ることで新たな要素を発見できたかもしれないと思われる部分もあった。 |
キーワード1 | 家族の支え |
キーワード2 | 社会的役割からの離脱 |
キーワード3 | 周囲の環境 |
キーワード4 | 年相応 |
キーワード5 | 世代的な被服行動の認識の違い |
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