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学科 社会学科
年度 2010
ゼミ名 藤本 昌代
タイトル 農業を続けるモチベーション構造
内容  今日、日本農業は厳しい状況に立たされている。経済が発展するに従って農業人口が減少することが知られており、農業従事者や担い手の減少、急激な高齢化、貿易自由化による海外からの安い農作物の輸入など様々である。そんな中で、農業を続けている人のモチベーションとは何で、どんな構造をしているのだろうか。一口に農業をするといっても農家によって農業をする目的やその農家の属性は様々である。そうした目的や属性の違いがモチベーション構造にどのような影響を与えているのだろうか。本論文では、農業の現状やこれまでのモチベーション研究について述べた上で、この2点について属性(年齢、農業形態、農地の場所など)の異なる6人の農業従事者へのインタビュー調査を通してこの点を明らかにした。結果、モチベーション構造は大きく分けて6つに分類することができ、特に専業農家と兼業農家ではモチベーション構造に違いが見られることが分かった。
講評  本論文は農業従事者が減少し続け、日本の自給率も減少する中、農業を続けている人々のモチベーションはいかなるものかを検討したものである。調査では郡部と都市近郊の大規模農家、兼業農家にインタビューを行ない、どのような要素が彼らの農業従事モチベーションとなっているのかを解明している。大学生が単独でインフォーマントを得るのは大変難しい中、熱心に農家に通って勉強して執筆された労作である点が評価できる。定性的な聞き取りを客観的な根拠として描くところが難しかったようで、若干定義、類型化の部分に甘さが残るが、丁寧に書かれた論文といえる。
キーワード1 日本
キーワード2 農業
キーワード3 モチベーション
キーワード4 仕事
キーワード5 属性との相関関係
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