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学科 社会学科
年度 2010
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル オンラインゲーム中毒の性質とそれが人に及ぼす影響について
内容  1990年代中頃、インターネットが爆発的に普及していく中で、インターネットを利用した新たなゲームが現れた。それがオンラインゲームである。本稿では、人をオンラインゲーム依存症に至らしめる原因は一体何なのかということを検討した。オンラインゲームには従来の家庭用ゲーム機とは違って特有の性質をもっている。このため、現実社会において人間関係の希薄な人はオンラインゲームという仮想現実を有する世界にひきこまれるのである。そして、そのような人たちがオンラインゲームの楽しさにのめり込めば、そこでできた仲間集団に見放されたくないという心理が働く。なぜならば、その集団さえも失えば、自分は本当に一人孤独な状態に陥ってしまうからである。
 オンラインゲームには以上のような依存へいたるメカニズムがあり、現実生活に適応できていない者にとって強い中毒性を有している。そして、オンラインゲームへの依存はプレイ期間を長くさせ、プレイヤーにとって様々なネガティヴな影響を及ぼすのである。
講評  14本の卒論が提出されました。テーマは、オンラインゲームにスポーツ政策、世界の幸福感、少年非行、死刑制度、中高一貫校、専業主婦志向など、多岐にわたるものでした。
今年はGPの相互啓発活動の一環として、北海道大学文学部の平沢ゼミと合同ゼミを10月末に行ない、いつもの年とは違った形で進んだ卒論作成でした。合同ゼミの後の私は「適度な緊張感と自負心・愛校心(?)を持ちながら徐々にお互い打ち解けていった結果、通常のゼミ合宿をはるかに上回る効果が得られた」と書いています。それがほんとうに論文としての成果に表れたのかどうかという点に関しては、ゼミ生個々の自己評価に委ねたいと思いますが、経験としては貴重なものでした。
 例年優秀作は、4年生のはじめに明確な方向性を定め、着実に積み上げ展開できた論文が選ばれることが多いのですが、今年も結果的にはそうなったようです。Sociologyに掲載される論文は、問題意識という面でも論文の内容や構成という面でも、卒業論文としては非常にレベルの高いものだと思います。他にも優れた問題意識や興味深い資料を扱ったものもあったのですが、データを扱う技能不足から残念ながら当初の目的を達成できないものもみられました。本や論文を読むスキルと併せて、資料整理技法のスキルアップの必要性を特に今年は感じました。
キーワード1 オンラインゲーム依存症
キーワード2 オンラインゲームの特性
キーワード3 仮想現実
キーワード4  
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