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学科 | 社会学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | いじめ、その特徴と発生構造 ――仲間はずれ、無視、悪口など、精神的なものを中心に―― |
内容 | いじめの中でも、仲間はずれや無視といった精神的ないじめについて、その発生頻度や男女差、その要因やメカニズムに関して、過去の調査資料や文献をレヴューすることによって検討した。その結果、いじめの中でも精神的ないじめは発生頻度が高く、また男子に比べて女子の間で多く発生していることが明らかになった。また、いじめを集団内で起こる事象として捉えることで、体格など個人的要因以外の、集団内でいじめが起こる原因を説明することが可能であった。一方で、仲間はずれに特有の現象と思われる、被害者の流動性や、それが起こるメカニズムについては、過去の研究データが少なく、十分に論証することができなかった。 |
講評 | 14本の卒論が提出されました。テーマは、オンラインゲームにスポーツ政策、世界の幸福感、少年非行、死刑制度、中高一貫校、専業主婦志向など、多岐にわたるものでした。 今年はGPの相互啓発活動の一環として、北海道大学文学部の平沢ゼミと合同ゼミを10月末に行ない、いつもの年とは違った形で進んだ卒論作成でした。合同ゼミの後の私は「適度な緊張感と自負心・愛校心(?)を持ちながら徐々にお互い打ち解けていった結果、通常のゼミ合宿をはるかに上回る効果が得られた」と書いています。それがほんとうに論文としての成果に表れたのかどうかという点に関しては、ゼミ生個々の自己評価に委ねたいと思いますが、経験としては貴重なものでした。 例年優秀作は、4年生のはじめに明確な方向性を定め、着実に積み上げ展開できた論文が選ばれることが多いのですが、今年も結果的にはそうなったようです。Sociologyに掲載される論文は、問題意識という面でも論文の内容や構成という面でも、卒業論文としては非常にレベルの高いものだと思います。他にも優れた問題意識や興味深い資料を扱ったものもあったのですが、データを扱う技能不足から残念ながら当初の目的を達成できないものもみられました。本や論文を読むスキルと併せて、資料整理技法のスキルアップの必要性を特に今年は感じました。 |
キーワード1 | いじめ |
キーワード2 | 集団 |
キーワード3 | 仲間はずれ |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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