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学科 社会学科
年度 2010
ゼミ名 立木 茂雄
タイトル 学童期の食生活が大学生の食生活・心身の健康に及ぼす影響――京都の大学に在籍する学生を事例に――
内容 日本は戦後、目覚ましい発展や成長を遂げ、経済的・物質的に豊かになった。しかしそれは、社会の産業構造や家族のあり方、そして食生活のあり方にも変化をもたらす原因となった。近年では食に関する多くの問題が発生しており、中でも子どもの孤食や個食は社会的問題となっている。このような食に関する問題に危機感を持つものが増え始め、現在ではいたるところで食育が叫ばれている。特に、子どもの頃の食生活や食経験は、成人期以降の食生活の基盤になるといわれ、子どもの頃からの食生活や食育が重要視されているが、その関連を明らかにする実証研究は少ない。本論文では、学童期の家庭における食生活に焦点を当て、大学生の食生活・心身の健康との関連を明らかにする。今回は、京都の大学に在籍する学生を対象に、学童期の食生活と現在の食生活・心身の健康の関連についての質問紙調査をおこなった。その結果、学童期の食生活と現在の心身の健康との間に関連はあまり見られないが、学童期の食生活は現在の食生活に強い影響を及ぼすことが分かった。よって、大人になってからの食生活のためにも、学童期の家庭における食生活は非常に重要であることが明らかとなった。
講評 学童期の食生活と現在の食生活・心身の健康には深い関わりがあるとする河野・野上(2006)の研究を同志社大学の学生の回答データをもとに追試を行った研究です。学童期の「ゆっくり食事を味わった」体験や「家族との共食」体験の豊富さは、現在の健康な食行動や身体的健康と密接に関連していることを明かにしています。データ収集までには時間がかかりましたが立派な計量実証調査分析ができました。また、統計的分析結果の表示の方法では何度も書き直しがあったにもかかわらず、めげずに最後までがんばり通しました。
キーワード1 学童期
キーワード2 大学生
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