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学科 社会学科
年度 2010
ゼミ名 立木 茂雄
タイトル 複数人の友人との会話における非言語コミュニケーション ――ケータイのディスプレイを見る行為の実験を用いて――
内容 「ケータイのディスプレイを見る」という行為は、あらゆる場所において日常的に見かけられる光景となった。その光景は、複数人の友人と会話をする状況でも同様である。中村(2008)によれば、ケータイのディスプレイを見るという日常に浸透した行為は、新しい非言語コミュニケーションとして捉えられると述べている。その中で、「複数人の友人と会話中に、用もないのにケータイのディスプレイを見る行為は、相手に不快感を与えたり、事情や心情を気遣う気持ちを起こさせる非言語コミュニケーションの1つの形として捉えられる」という説の真偽を中村が行っていない実験を用いて検証を行った。実験では、「ケータイのディスプレイを見る」行為に対しての印象として、不快な感情を抱く者、相手の事情や心情を推察する者、自らの態度を反省する者、特になにも感じない者に分類された。これらの印象から「ケータイのディスプレイを見る」行為が、非言語コミュニケーションの1つの形として捉えることができると共に、新たに垂直的コミュニケーションでの上下関係によるデータの違いや、ジェンダーによる違いなどを考える必要があることを示している。
講評 中村隆史(2008)による先行研究が質問紙による場面想起法であったのに対して、本研究は実際に実験を行いました。「ディスプレイを見る」行為も「居心地が悪い」・「話しについていけない」と実験者が感じた場面で選択的に行いました。結果、ほぼ半数の反応が「相手の心情の推察」を誘発していました。これは、ディスプレイを見ることにメッセージ性を含めていなかった先行研究の倍近い割合で、新たな発見が得られています。
キーワード1 非言語コミュニケーション
キーワード2 ケータイ
キーワード3 実験
キーワード4 複数人の友人
キーワード5 相互作用
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