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学科 | 社会学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 葬制の変容からみる地域社会――鳥取県大山町を事例として―― |
内容 | 山田慎也(2007)が和歌山県古座区のフィールドワークで明らかにした「地方の地域共同体は都市化の影響をそのまま受け取り、均質的に葬制を変化させているのではなく、地域独自の論理により葬制を変化させている」という説を改めて検証する。具体的な調査の内容としては、筆者の出身地である鳥取県大山町を調査対象地として設定し、地域住民と地元の葬祭業者にインタビューを行った。インタビューの主な内容は、葬制文化が伝統的な形式からどのように現在の形式に変容したかということと、葬制の変容をどのように考えているかという2点である。調査の結果、同じ町内でも地域によって伝統的な葬制が維持されている地域と、消滅しつつある地域が存在することが明らかになった。また地域による会館葬と自宅葬の比率の違いから、地域の葬祭業者の独自の論理も葬制の変化を多様なものにしている要因であるということがわかった。このことから山田の説は現在でも有効であることを証明した。 |
講評 | 山田慎也(2007)の死と葬儀の社会学研究との幸福な出会いから生まれた「古い仮説・新しいデータ」型卒論です。自らが生まれ育ったフィールドである鳥取県大山町の複数集落での聞き取り調査を通じて、都市化の影響に対する地域独自の論理の存在を浮き上がらせるとともに、地域の葬儀業者の独自の論理によっても集落間の葬制に差異が生じることを実証的に明らかにしました。我が家社会学のお手本です。 |
キーワード1 | 葬儀 |
キーワード2 | 葬制 |
キーワード3 | 葬祭業者 |
キーワード4 | 葬式組 |
キーワード5 | |
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