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学科 社会学科
年度 2010
ゼミ名 立木 茂雄
タイトル 人力車えびす屋の店舗による営業行為の違い――嵐山総本店と奈良店との違い――
内容 京都や奈良でよく見かける観光人力車。どちらも「えびす屋」の人力車である。
車夫として人力車のアルバイトをしていたのだが、嵐山と奈良の車夫の営業スタイルが異なることに気がついた。嵐山の車夫はとても消極的で、人力車に乗りにくる客を待つ姿勢であるのに対して、奈良の車夫は積極的に客に声をかけて人力車に乗ってもらおうと必死であった。嵐山の車夫は消極的であるにも関わらず、奈良店の何倍もの売り上げを出している。なぜこのような違いが出てくるのか、とても気になりこのテーマを取り上げた。当初は「嵐山に来る観光客のほうが数も多く、単価も高い」と仮説を立てたが、それは間違いであった。新たに「店舗の経営方針の違い」の影響があると仮説を立て、社員にインタビューをとった。嵐山店では地域一体を目指し、嵐山=人力車のイメージを目指す経営方針をとり、一方、奈良店では従来の積極的に声をかける車夫個人の営業力依存の経営方針をとっていることが判明したのである。このような違いは観光客層などの外的要因ではなく、経営方針などの内的要因が鍵となっているのである。
講評 私社会学・アルバイト編です。同じ「えびす屋」の看板を掲げていても、奈良店と嵐山店の営業スタイルの違いについて、自分なりの仮説形成・検証・再仮説化・再検証のプロセスを循環させていき自分なりに納得のいく結論にたどり着きました。車夫の声かけ頻度や特徴については実測データを収集し、営業スタイルの相違については社員への聞き取り調査を実施するなど大学で学んできた社会学方法論を素直に卒論研究に活かせています。
キーワード1 嵐山
キーワード2 奈良
キーワード3 人力車
キーワード4 車夫
キーワード5 営業
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