詳細 | |
---|---|
学科 | 社会学科 |
年度 | 2010 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 震災モニュメントが担う役割――阪神・淡路大震災を事例として―― |
内容 | 1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災は死者6,536名、負傷者43,700名の人的被害をもたらし、インフラなどの都市機能にも膨大な損失をもたらした。この震災の後に被災地には慰霊碑や記念碑などの「モニュメント」が建てられている。モニュメントは慰霊碑や記念碑などの人為的なもののほかにも、クスノキや被災ポールのような自然発生的なものもある。モニュメントの役割としては、震災の記憶をとどめておく事や、後世に震災を伝えること、また、被災者自身の心の復興がある。本論文では、ピエール・ノラの「記憶の場」での議論や先行研究を用いてモニュメントが担う役割を分析したいと思う。当初は、「モニュメントは震災を後世に伝えるためだけに存在する」と思っていたが、実際にはモニュメントを建設した側にとっても重要な役割を担っていた。 |
講評 | なによりも卒論が仕上がり、本当にホッとしました。ずっと寄り添ってくれたTAさんに感謝です。中安(1999)の震災モニュメント研究を下敷きにして「古い仮説・新しいデータ」型卒論に仕上がりました。モニュメントの形成機序が<対面-追悼>型から<非対面-教育>型へと移行する中で「過去が未来に価値を与える」記憶の場へと昇華するという仮説が、中安の研究対象以後のモニュメントについても当てはまることを確認しました。 |
キーワード1 | 震災 |
キーワード2 | モニュメント |
キーワード3 | 記憶 |
キーワード4 | ピエール・ノラ |
キーワード5 | 伝承 |
戻 る |