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学科 社会学科
年度 2011
ゼミ名 小林 久高
タイトル パチンコの抱える問題と未来
内容  日本の巨大なレジャー産業の一つであるパチンコはさまざまな問題を抱えながら現在まで発展してきた。本論文ではその発展の背景について考察していく。まずパチンコとは法律上、ギャンブルではなくゲームだとされている。
 ではなぜパチンコで金銭を得ることが可能なのだろうか。それを可能とさせた三店方式の登場とその合法性について考察する。またパチンコとは切っても切れない関係にある脱税問題を解消するためにCR機が導入された。CR機は脱税問題の解消に貢献したと同時に、現在のパチンコ業界のギャンブル性追求などのさまざまな問題を生み出すこととなった。現
 在そのギャンブル性の追求によって生まれた依存症が問題視されている。依存症は一度なると抜け出せないものであり、治療するための機関も多くない。依存症の当事者だけでなく、社会全体に依存症は病気であると認識させる必要がある。
講評  本年度の卒業論文のテーマは、教育、職業、社会心理、ギャンブル、まちおこしなど、多様なものだった。また用いられた方法も、文献研究、データの計量分析、データの質的分析などさまざまである。
 論文すべてを通して感じられるのは、もう少し時間をかければかなりよいものになるということである。重要な発見がなされているにもかかわらず、議論が不十分で残念に思った論文もいくつかある。社会学の基本的な理論についてより深く理解すること、ならびに、議論の展開について、もっとしつこく考えることが必要なのだと思う。
 そうは言うものの、厳しい就職活動の中、短期間でここまで論文を仕上げたことは評価すべきだと思っている。学生の底力には今年もまた驚かされている。
キーワード1 パチンコ
キーワード2 三店方式
キーワード3 依存症
キーワード4  
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