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学科 | 社会学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | 若年不安定就労者の生き辛さの源泉―若年不安定就労者の生き辛さと勤勉イデオロギーの関係― |
内容 | 現代社会は生き辛い社会であるといわれる。社会には閉塞感が漂い、明るい未来を描くことは難しい。そのような現代社会において、特に生き辛さを感じているであろう若年不安就労者の生き辛さを、若年不安定就労者について書かれた新聞記事や生活誌を分析することで考察していく。新聞記事を分析していくと、社会には勤勉イデオロギーというイデオロギーが存在しており、社会は若年不安定就労者のことを「勤勉」さが欠如した人々だと認識していることがわかる。 しかし、若年不安定就労について書かれた生活誌を分析していくと、社会のイメージとはかけ離れた彼らの人物像が浮かび上がってくる。彼らは十分に勤勉である。だが、皮肉なことに彼らは勤勉であるために苦しんでいるのだ。なぜ、勤勉であるために若年不安定就労者は苦しむのか。若年不安定就労者の生き辛さと勤勉イデオロギーの関係を、ヴェーバーの行為論的アプローチやキリスト教的禁欲の概念を用いて考察する。 |
講評 | 本年度の卒業論文のテーマは、教育、職業、社会心理、ギャンブル、まちおこしなど、多様なものだった。また用いられた方法も、文献研究、データの計量分析、データの質的分析などさまざまである。 論文すべてを通して感じられるのは、もう少し時間をかければかなりよいものになるということである。重要な発見がなされているにもかかわらず、議論が不十分で残念に思った論文もいくつかある。社会学の基本的な理論についてより深く理解すること、ならびに、議論の展開について、もっとしつこく考えることが必要なのだと思う。 そうは言うものの、厳しい就職活動の中、短期間でここまで論文を仕上げたことは評価すべきだと思っている。学生の底力には今年もまた驚かされている。 |
キーワード1 | 若年不安定就労者 |
キーワード2 | 生き辛さ |
キーワード3 | 勤勉イデオロギー |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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