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学科 | 社会学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | 現代に見られる特徴的なテレビCMとその効果 |
内容 | 現代のテレビにおいては、日々、様々なテレビCMが放映されている。その中に、一風変わったものがある。一見、その企画意図がわからないような、ある種突飛な設定や表現方法を用いた、「不可解型テレビCM」である。本稿では、そのようなテレビCMの増加の理由やその効果について、CM好感度調査で上位にランクされた具体例を挙げ、Frazerによって分類された7つのクリエイティブ戦略や、マーケティングの時代区分などと照らし合わせて考察した。その結果、マーケティングや企業PRの考え方の進歩にその増加の要因があることが示された。 不可解型テレビCMは、生活者と良好な関係を築くために企業が行う、ありとあらゆるコミュニケーションである企業PRと組み合わせられてその力を発揮する。企業にとって、テレビCMは、生活者と商品との「初対面」であるが、不可解型テレビCMには、初対面で生活者の興味をひき、生活者自らに、「この商品と『仲良く』なりたい」という意識のもとに、積極的な情報収集を行わせる効果が期待でき、優れた不可解型テレビCMは、企業PRをより円滑に進める足掛かりとなるのである。 |
講評 | 今年の卒業論文は、17名という大所帯でした。この17名が、論文の提出受付開始から20分あまりで全員提出しました。例年になく提出準備が万全だったことはゼミ全体として評価されるべきことだと思います。 中味に関しては、例年のことですが、はじめから方向を定めて着実に積み上げていったものが結果的に成果を得たようです。とりわけ卒業論文集に載った2本の論文は、問題設定が明確で、実証的なデータ(インタビュー)を積み上げていき、設定した問題・疑問に対して回答を求めていく論文の形式ができており、完成度の高いものになっています。他の論文も、卒論としては十分なレベルに達していたものが多かったと思います。ただし、時間の問題もあったかもしれませんが、論文の構成や内容に修正の余地を多く残した論文も若干みられたのは残念でした。 |
キーワード1 | テレビCM |
キーワード2 | 企業PR |
キーワード3 | クリエイティブ戦略 |
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