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学科 | 社会学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | 就職活動における有名大学とリクルータとの関わり ―インタビュー調査からみえてきたもの― |
内容 | 本論文は、現在の就職活動において、「リクルータ」と呼ばれる(おもに若手)社員たちが、どのように学生の選考や取捨選択を行っているのかを明らかにすることを目的としている。リクルータ制とは、バブル期によく用いられていた選考方法で、その崩壊以降は下火となっていた。しかし、近年それが復活し始めているのである。そこで筆者は、リクルータ制について、バブル期と現在のそれとでは、就職活動方法の変化などに伴って、そのあり方も大きく変化しているのではないかと仮説を立てた。この仮説を明らかにするべく、筆者は、京都府内にある3つの大学に通う、就職先の決定している38人の学生に就職活動に関するインタビュー調査を行った。 インタビュー調査から明らかになったのは、リクルータ制は、バブル期のそれと比べて、機能や役割が大きく変化しているというわけではなかった。また、リクルータと接触したからといって、その企業の選考が特に有利に進むというわけでもなかった。一般社員とはいえ、彼らは採用担当者と同じように、厳しく学生を選抜しているのである。しかし、その一方で、優秀な学生に対しては、彼らを逃すまいと、囲い込みを行うこともあった。 |
講評 | 今年の卒業論文は、17名という大所帯でした。この17名が、論文の提出受付開始から20分あまりで全員提出しました。例年になく提出準備が万全だったことはゼミ全体として評価されるべきことだと思います。 中味に関しては、例年のことですが、はじめから方向を定めて着実に積み上げていったものが結果的に成果を得たようです。とりわけ卒業論文集に載った2本の論文は、問題設定が明確で、実証的なデータ(インタビュー)を積み上げていき、設定した問題・疑問に対して回答を求めていく論文の形式ができており、完成度の高いものになっています。他の論文も、卒論としては十分なレベルに達していたものが多かったと思います。ただし、時間の問題もあったかもしれませんが、論文の構成や内容に修正の余地を多く残した論文も若干みられたのは残念でした |
キーワード1 | 就職活動 |
キーワード2 | リクルータ |
キーワード3 | 有名大学 |
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