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学科 社会学科
年度 2011
ゼミ名 森川 眞規雄
タイトル 女性による京町家の保存‐西陣を事例にして
内容  近年、西陣地域を含む京都では、京町家の保存運動が盛んになっている。その活動を先行してきたのは、複数の市民グループであり、草の根から始まった動きである。その中でも、京町家住民である女性の活動は目覚ましいものがある。彼女たちはたいてい複数の著作があり、NPOへの参加や住宅公開、料理や着付けの講習、しきたりや年中行事の紹介など様々に精力的な活動を行っている。なぜ京町家の保存は女性が率先しているのか。西陣・冨田屋の社長である田中峰子氏にインタビューを行い、主にその内容を分析して女性による町家保護の背景と現状、その目的を考察した。
 その結果、女性が町家保護に意欲的なのは、女性が家事を含む家庭内の仕事をする主体だからである。また、彼女たちが守ろうとしている対象は町家のハード=伝統的木造建築物だけでなく、町家のソフト面=神仏に祈り、年中行事を行い、しきたりを尊ぶような日本人的精神であることがわかった。
講評  京町屋の保存について適切に考察している。女性とのかかわりについて、特定のインフォーマントの意見に偏りすぎたきらいがある。
キーワード1 町家
キーワード2 女性
キーワード3 保存
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