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学科 社会学科
年度 2011
ゼミ名 鯵坂 学
タイトル これからの日本茶消費――なぜ茶葉は売れないのか
内容  近年、茶業は不振にあえいでいる。その理由は、「ペットボトルの緑茶飲料が家庭内にまで浸透し、人々が急須で淹れる茶葉の日本茶を飲まなくなっているからだ」とされてきた。しかし調査の結果、互いは全く競合しない飲料であり、シェアを奪い合う関係にはないことが判明する。では茶葉が売れなくなった本当の理由は何であろうか。統計データをもとに茶業の現況を、農家・茶商・小売と個別に描き出し、アンケートを用いて消費者の喫茶行動、喫茶環境を調査するなかで、消費減少に対する3つの仮説が浮かび上がる。そしてこれらの仮説を検証・考察すると、<情緒性飲料>や<環境依存型飲料>という茶葉緑茶の新しい側面・そしてライフスタイルの変化が喫茶環境を減らしてしまっている実態が明らかになる。
 めまぐるしく変化する我々のライフスタイルに、茶業はついてこられていない。しかし、余力のある今のうちに将来に繋がる何らかの方策を練らねばならないだろう。茶業全体が大きな変化を遂げられるかどうか。日本茶消費の未来はそこにかかっている
講評  今年の卒業論文は、例年に比べて良くできた論文が少なかったように思います。その理由は、①就職活動が長引いた人がかなりあったこと、②早めに就職が決まった人の中でも、取りかかりが遅い人がいたことだと思います。 卒業論文をしっかり書くことにより、論理力、表現力、情報収集力などがついて、実社会で生き抜いていく力が付きます。分りやすい明晰な文章が書ける人こそインテリ(intelligentia)です。
 卒業後も的確な情報を集め、それをもとに明快な文章が書けるように自分を鍛えてください。
キーワード1
キーワード2 多様化
キーワード3 やすらぎ
キーワード4  
キーワード5  
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