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学科 | 社会学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | 児童虐待の要因―新聞記事の事例をもとに― |
内容 | 児童虐待防止法が施行されて以降、児童虐待は年々相談件数も増加し、社会の目に触れる機会もさらに増えてきている。本論文では新聞データベースを使用して、10年間の間に新聞記事になった虐待事例についてのデータを収集、整理し、その中でも親子関係(実の親による虐待か、義理の親による虐待か)、経済的不安(有職か無職か)、さらには拡大家族における虐待と、3つの視点から虐待を考察した。親子関係の視点においては、義理の親であろうが実の親であろうが親子関係を構築することの難しさがうかがえた。経済的不安の視点からは無職や定職についていない者が事例の中に多数見られ、経済的不安と虐待との関係性をみることとなった。また拡大家族における虐待環境では、子どもの人権無視やしつけとして虐待が黙認される姿もみられた。虐待を減らすには、正常な親子関係の構築、経済的な不安の軽減、子どもの人権意識の向上などのための社会的な動きが望まれる。 |
講評 | 児童虐待はフィールドワークも不可能に近く、データを有している機関や関係者も情報公開をしづらい対象であるため研究には困難が伴う。その点では、新聞記事になったものという偏りはあるにせよ、10年分のデータを周到に集め、その社会的背景を明らかにした点は興味深い。 |
キーワード1 | 新聞データベース |
キーワード2 | 親子関係 |
キーワード3 | 経済的不安 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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