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学科 社会学科
年度 2011
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル ご当地萌えキャラ―発生と展開から考える意識の変化-
内容  近年、萌えキャラを使ったご当地商品や町おこしが盛んに行われるようになっている。一昔前まではオタク向けでしかなかったはずの萌えキャラがここまで注目されるようになったのは、萌えやオタクが一般化してきているからではないかと考えた。そこで、ご当地萌えキャラを年代ごとに類型に分けて各類型の代表例をケーススタディしていくことで、萌えとオタクへの意識の変化の流れをまとめた。さらに、そこに従来のオタク文化への先行研究を用いて現在起こっていることを分析し、オタク文化への意識がどうなってきているのかを考えていった。
 その結果、メディアによる萌えへの肯定的評価によって萌えコンテンツには注目が集まっているが、オタクへの偏見の目は未だに根強く残っている事が分かった。しかし、ご当地萌えキャラで成功したところでは、オタクに対しても肯定的意見が出てきている。オタクへの意識の変化も確実に起きてきており、現在のこの状況はオタク文化に対する意識変化の過渡期であると結論した。
講評  150以上の「ご当地萌えキャラ」を体系的に比較し、その生産者と消費者の関係から類型化するとともに、オタク文化と地域振興との関係を論じたなかなか秀逸な論文である。特に消費者が個々のキャラをどう受けとめたかをSNSやブログでの論じられ方から探っていくのはかなり骨の折れる作業だったと思う。

キーワード1 ご当地萌えキャラ
キーワード2 一般化
キーワード3 萌えコンテンツ
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