詳細
学科 社会学科
年度 2011
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル 韓国ドラマから見る韓国女性の社会的位置づけ―ドラマ内での女性は現実か理想か―
内容  2000年頃から「韓流」が流行し、その中でも韓国ドラマはその発端と言われている。近年韓国ドラマに登場する女性の中に、強気で社会的地位を確立した女性が登場するようになった。そこで本稿はドラマ内での女性は現実なのか、もしくは理想なのかを明らかにするために、韓国ドラマの調査を行った。調査は10作品のドラマを対象としており、ドラマに登場する女性の社会的位置づけに注目し分析した。
 ドラマ調査の結果当初の予想に反し、主に韓国女性の結婚に関する部分において、現実と共通している描写が見られた。しかし女性の労働に関しては、現実では従事者の少ない職業で働く女性が、多数のドラマに登場するなどの現実と異なる点が見られ、理想の反映と思われる結果になった。
 以上から、韓国ドラマの内容はほとんどが現実の反映だが、労働においては理想を描いており、ドラマに登場するような強気な女性が増えれば、現実社会がより女性の働きやすい理想の社会へと近づくだろう。
講評  分析の対象となったドラマが10本というのは韓流ファンの存在を考えれば決して多いとはいえないが、そのドラマの描写と、実際の韓国女性に関する社会統計などとを対照しながら、どのように現実と理想を反映しているかを論じているのは評価できる。韓国で出された資料をもっと扱うことができれば、より深い分析ができただろうと思うが、限界の範囲内では整合的に論じている。
キーワード1 韓流
キーワード2 韓国女性
キーワード3 理想と現実
キーワード4  
キーワード5  
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.