詳細
学科 社会学科
年度 2011
ゼミ名 板垣 竜太
タイトル 韓国における美容整形の実証的研究―美容整形に向かわせる社会的圧力の考察―
内容  本研究では、韓国における美容整形に向かわせる社会的圧力の実証的研究をおこなった。先行研究においては、社会的圧力の要因としてメディアの影響と家父長制的資本主義の影響の二つがあったが、実証的レベルには至っていないことが確認できた。
 先行研究の課題を踏まえて、本研究では韓国人の美容整形の経験者と非経験者に対して、インタビュー調査をおこなった。調査の結果、各経験者は、メディアと家父長制的資本主義の二つの影響を受けている者、一方しか受けていない者およびどちらの影響も受けていない者が確認できた。また、二つの影響の有無から4類型を作り、各類型の特徴を考察した。非経験者においても、経験者と同様にメディアの影響と家父長制的資本主義の影響が認められた。非経験者が美容整形の実施には至っていない理由として、経済的負担、手術への恐怖および母親からの反対の三つの要因をインタビュー調査から確認でき、これらの要因の影響がメディアと家父長制的資本主義の影響よりも大きいためだと考えられた。
講評  韓国の美容整形については、関心が高い割には、敏感な話題のためかまだ実証的研究が少ない。そのなかで若い友人、それも整形をした人としていない人にわけて、構造化されたインタビューをすることで、興味深いデータを提示している。もう少しインタビュー対象者が増えれば、さらに面白いものになっただろうと思うが、卒論としては十分である。また、留学生としては日本語が非常によく書けている。
キーワード1 韓国の美容整形
キーワード2 メディア
キーワード3 家父長制的資本主義
キーワード4 美容整形の経験者と非経験者
キーワード5 4類型
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.