詳細 | |
---|---|
学科 | 社会学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | なぜ五大新聞社の原発報道はダブルスタンダードを内包するのか |
内容 | 本稿は五大新聞社がなぜ明確な脱原発路線を打ち出せないのかを明らかにするために執筆した。初めに日本が原発を導入し、国内で普及し、海外へ輸出するにいたった経緯を紹介する。次に福島第一原子力発電所事故を発生させた後も、日本の中枢をなす多くの権力が原発政策を推進し続ける実情を紹介する。この状況に対して、福島原発事故を機に脱原発路線に転向した朝日、毎日新聞が明確な批判を打ち出せなくなっていく理由を考察する。つまり政府、行政機関、東電だけを批判すれば成立していた両紙の脱原発路線が、地方の電力会社や原発メーカーによって揺るがされた事実を明らかにする。そして両紙が政府、行政機関、電力会社に対しては脱原発路線、民間企業に対しては原発推進を表明することで、ダブルスタンダード(二重基準)を内包せざるを得なくなったことを明らかにする。 |
講評 | 原発問題は様々な視点から分析し得るが、国内での原発と原発輸出に関する報道のダブルスタンダードを批判的に分析する視点そのものは面白い。まだメディア評論にとどまっているという印象は否めないが、現在提出されている言説をある程度広くカバーして分析している点で評価しておきたい。 |
キーワード1 | 原発報道 |
キーワード2 | ダブルスタンダード |
キーワード3 | 官報複合体 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |